余白に棲む
Sumi Resonance
2026.10.31(sat)~12.13(sun)





ご 挨 拶
【 墨と現代アートのコラボレーション展 】
このたび、気心の通じ合う長年の学友三人で、展覧会を開催することになりました。
三人それぞれ表現は異なりますが、共通しているのは、空間や余白を大切にしながら、古くから日本人の心に寄り添ってきた「墨」を、それぞれの表現の中に取り入れていることです。
「墨で遊んでみませんか?」
そんな友人からの一言がきっかけとなり、今回の展覧会が始まりました。
私自身、二十数年前に菩提寺である京都・宇治 黄檗宗大本山 萬福寺で禅を学んでいたご縁から、開祖・隠元禅師が祀られている開山堂(重要文化財)の瑠璃灯の制作を、老師さまから依頼されました。
「この私でいいのだろうか?」と何度も自問自答し続けました。しかし、これも何かのご縁に導かれたものと思いこのご縁を大切に、無我夢中で精魂を込めて描きました。
その頃から私は、白・グレー・黒という無彩色にこだわって制作しておりました。瑠璃灯の制作を通して、墨の濃淡やにじみ、そして光によって変幻する墨の深い魅力に触れ、私自身も多くのことを体得させて頂いたように思います。
当時、老師さまから「 永代 200年は残すような気持ちで……」と言われたお言葉が、今でも心に残っております。
そして今現在、三人の年齢を足してみると、なんと200年をはるかに超えているではありませんか ? (>_<)
そう思うと、少しおかしくなって笑ってしまいます。 (^O^) (^O^)
振り返ってみれば、あの頃、無我夢中で取り組んだ ことの一つひとつが決して無駄ではなく、現在の私の現代アートへとつながっているのだと、今になって強く感じています。
今回の三人展では、それぞれが歩んできた道を大切にしながら、三人三様の表現を一つの空間に置いてみます。
さて、そこからどのような景色が生まれるのでしょうか?
実は、私たち三人にもまだ分かりません。
ポスターとフライヤーだけが、私たちより一足先に歩き始めています (*^-^*)
土曜日には、有料のイベントも開催されます。
その道でご活躍されている先生方や太夫さんにもお越しいただき、作品だけでなく、さまざまな日本の伝統文化に触れながら、皆さまと楽しい時間を過ごせればと思っております。
私自身、初めて参加するイベントもあり、今からとても楽しみにしております。
「はたして、どのような展覧会になるのだろう?」
そんな思いを抱きながら、私たち自身も楽しみつつ準備を進めています。
お時間がございましたら、ぜひご高覧いただけましたら幸いです。
皆さまにお目にかかれますことを、三人とも楽しみにしております。
2026年9月吉日
嚴愛珠