top of page
Form / Light / Shadow
Aishu Gen Exhibition
2020.07.29(tue)~08.09(sun)
ご挨拶
この度、ご多忙の折にも関わりませず、「嚴 愛 珠 展」にお越し下さいまして、誠に有難うございます。 長年「形・光・影」をテーマに自作品を展開してまいりました。 2019年、ドイツでのBauhaus100周年記念の年に私の作品がBauhausの理念と一致するということで、ドイツ市美術館で個展を開催してまいりました。 個展会場で「シンプル イズ ベスト!」「君はデッサウに行べきだ!」とBauhaus研究者(カンデンスキー、クレー、ジョセフ・アルバース)の先生方や、Bauhausの学校で学んだという画家の方々から、口々に教わりました。 雑誌と教科書でしか見なかった、あこがれのBauhaus ‼ (バウハウス!) デッサウにあるBauhausに私を招聘して下さったWerder市美術館長ご夫妻と友人と共に訪れた時、ガラスばりの非常に大胆でシンプルな建物のすばらしさに感動、そして売店にある商品や作品などを見て、またこれ程、私の作品と似ていると私自身、驚きを感じたことはありませんでした。 その感動は今でも忘れることはありません。 私は「禅」の精神の『捨てる』という事を意識し、また『無彩色』の研究を自作品の中に取り込んで、今日のシンプルなスタイルになりました。 1996年、Bauhausの学校は「ユネスコ世界文化遺産」に登録されました。 リーガロイヤルギャラリーの素敵な空間で、再び自己の作品と対峙する機会を得ることが出来、また、こうして皆さまにご覧戴けることを、深く感謝いたしております。 これからも楽しみながら、自分の世界を描き続けていきたいと思っております。 今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。 令和3年12月吉日 嚴愛珠さんと現代アート わたくしの事 ・物書きを夢見て。。。。 1968 年高校卒業の頃、文藝春秋社の読後感想文のコンクールがあり、当時読 んでいた井上靖著書・『天平の甍』の中で鑑真和上が来朝されるために多くの 無名の僧侶たちが努力したことに深く感銘し、コンクールに応募致しました。 今日のようなコピーなどは無かった時代でしたので、今では何を書いたか全く 覚えていませんが、思いもよらず大賞(特賞だったか?)を戴き、副賞として 「現代日本文学全集・全 43 巻」を戴きました。 本箱に収まった全集をみなが ら、「すご~い!これ全部読み切るのに何年かかるのかな?」と思いながら、 嬉しさが込みあげておりました。 自分の思いを書いて投稿する面白さを味わったのが病みつきになり、当時民話 や松谷みよ子の作品が好きで児童文学やエッセイコンクール等によく応募して おりました。 高卒後、就職先を考えていた時、大阪教育大付属付属中・高等学校の事務員の 仕事の応募があり、諸試験を受け就職致しました。 職場が学校なので図書館 がありましたが、隣の教育大学は当時学生運動の最中で機動隊が常に校門前に 配備しており大変な時期でありました。高校時代の学友がその教育大学の図書 館で司書をしておりましたので、よく大学の図書館にも出入りし、いろいろな 本が読める環境でした。 ・一冊の本との出会い 今日の私の「美」に関しての興味を注ぐ原動力は私自身の好奇心と図書館での 一冊の本との出会いでした。 その本は芸術一般の事柄(民芸・民族・陶芸・有名・無名の画家および染色 家・市井の人々の手仕事のすばらしさなど)が記載され、ものづくりに対する 精神が伝わってくる季刊『銀花』という本でした。 本の装丁者のグラフィックデザイン・杉浦康平氏のデザインが好きで次第に デザインのほうにも興味が注がれ現在に至っております。 創刊【1970 年】から廃刊【161 号】迄の『銀花』は私にとっての宝物となりま した。 ・絵画との出会い 絵画との出会いは、職場の友人の多くは仕事を終えてから、将来学校の教師 の道に進む人が多くキリスト教短大・教育大等の夜学等に通学しておりました。 そこで彼女達から絵画の作品を提出しなければ卒業できないと言われ、夏休み に人物画のモデルになってほしいと懇願され、協力致しました。 それがきっかけで、休憩時間に友人達の絵の進み具合や絵の具などを見ている うちに、自分でも描きたくなりました。当時友人達を指導していた先生は教育 大学の教授で付属小学校の校長先生の方でした。 職場が学校でしたので、中・高等学校の美術の先生から私達は公募団体や展覧 会のチケットなどをいつも頂いておりました。 友人とよく展覧会を見に行きましたが、その団体展の中で清楚な人物画がとて も印象的だった小磯良平氏が所属していた「新制作派協会展」を見るのが特に とても楽しみになりました。 後の私の師となる伊藤継郎・デッサンの西村元三朗・猪熊弦一郎・脇田和・三 岸節子・荻須高徳・彫刻船越保武(各氏)達の作品は、独特な絵画でとても鮮 明に心うたれました。 ・師 伊藤継郎先生との出会い (1980 年師事) 1976 年頃?新聞紙上でなんば読売文化センターの記事を読み、デッサン指導 に新制作の西村元三朗との名前があったので、新制作の先生だと思い人物デッ サンを習いに行きました。2~3 年ほどデッサンを続けているうちに油絵を習い たくなり、西村先生にご相談したところ、同じ曜日に昼 1:00 より月 1 回の 「伊藤継郎特別洋画教室」があるとのことで、西村先生に伴って、1980 年にご 挨拶に行きました。 伊藤先生は私に「絵が好きか?」「はい、本格的な油絵 は描いたことはありませんが、人物デッサンは西村先生について 3 年ほど描い ています。好きです。」と申しましたら「今からでも描いてもいいし、見てて もいい。」と大阪弁で気さくに話かけてくださいました。来月から来たらいい とその場で入会が決まりました。 先生師事して 2~3 ケ月後、高島屋の壁画制作が完成しお披露目されました。 難波高島屋正面の先生の壁画(南海沿線のお祭りシリーズ)を目にした時、非 常に驚くとともに、教室の方々と感激にふけっておりました。 あれから、40 年経ちますが私は難波に行く度に、先生の作品に「先生お元気 ですか?」(*^-^*)とご挨拶してゆっくりと拝見して帰宅しています。 【1980 年 難波 高島屋正面、伊藤継郎先生作品】 伊藤先生に師事してからだんだんと関西新制作・新制作展とチャレンジしてま いりました。伊藤先生は私の作品には一切手を入れられることなく、私は自由 に描いておりました。 当時だんだんとデザイン的画風の構図が浮かんできた りしてちょっと描きたいものの基本「黄金分割って何だろう?」など疑問が起 こりました。 それで「絵画の基礎がわかっていないのだ」と思い同じ伊藤継 郎先生に師事している山木喜美子さんと話しあい、1986 年武蔵野美術短期大学 通信教育(ムサビ)を受講する事になりました。 私は、ムサビ通信教育で季刊誌「銀花」で得たものづくりの精神と共に「美 術・図学・形態学・色彩学・民族学・日本史・世界史」等自分の興味あるもの を深く学びました。 特に色彩学の『無彩色』の研究は、現在私の作風の生涯にわたるテーマとな りました。 美術・形態学を学んでいた時 Bauhaus 事を学びカンデンスキーの「点・線・面」 の本の続刊があることを知り、梅田にある古書の店を訪ね歩き西田秀穂訳の 「点・線・面」「芸術と芸術家」「抽象芸術論」を手にいれ、熟読致しました。 ムサビ通信を受講していた頃から伊藤先生の足の痛みがひどくなり、難波の特 別教室をおやめになりましたが、吉村先生が「山芦屋の父のアトリエに来て石 膏デッサンの課題を描いてみては?」と言ってくださいました。 初めて先生のアトリエに訪れた印象は今でも忘れることは出来ません。 300 坪位ある土地の立派な瓦のはさんだ土塀にはお地蔵様があり、また立派な 門構えの家でした。 のちに伊藤先生ご夫妻にお聞きしましたら、「自宅の設 計者は有名な谷口吉郎氏で、戦後、絵を描くところがなかった頃、詩人の竹中 郁、小磯良平、具体の村上三郎・白髪一雄夫妻、新制作派協会が大所帯になり 日本画部が分かれて創画会となり、上村松篁氏達がこのアトリエで勉強され、 みんな熱心にデッサンしたり油絵で描いたりされていたので、モデルさんも帰 宅しないでこの上のロフトで寝泊まりされていたのだよ。」奥様の伊藤初女先 生は「あなたと山木さんはお父さん(継郎先生)の最後のお弟子さんですよ。」 と笑って話してくださいました。 それをお聞きした時、「昔はなんてすごい 先生達がここでデッサン・油絵を描いていたなんて。。。」と言葉にならないほ ど感無量の思いでした。 ムサビ通信の石膏デッサンなどは、奥様の初女先生にご指導を受けました。半 年くらいたってから、初女先生と娘の吉村安子先生から「月 1 回土曜日にモデ ルさんが来てくれているのを木曜日に変えてもらうので、あなたも継郎先生の そばで勉強しなさい」ととても嬉しいお言葉を戴きました。 約 3 年ほど先生のそばで制作と人物デッサン・クロッキ―などを描かせて頂き ました。そのお陰で、抽象絵画にどっぷりとつかっていましたが、黄檗山萬福 寺での瑠璃灯(水墨画)を依頼された時、その制作も身体が覚えていたのか? 何とか完成することが出来ました。 伊藤継郎・初女先生ご夫妻と吉村勲夫・安子先生ご夫妻には心から感謝いたし ております。 20 年程前、安子先生のご主人吉村勲夫氏から、ユニセフ大阪支部立ち上げに 一緒にお手伝いをと誘われ、現在もユニセフ活動に参加しております。
bottom of page
.jpg)
.jpg)
































